アディクション (1995)

現代のニューヨークによみがえった吸血鬼をめぐり、現代におけるモラルの是非を問いかけた一寓話。監督は、アベル・フェラーラ。脚本のニコラス・セント・ジョン、撮影のケン・ケルシュ、音楽のジョー・デリアは、いずれも「スネークアイズ」にも参加したフェラーラの常連スタッフ。編集はメイン・ロー。

監督:アベル・フェラーラ
出演:リリ・テイラー、アナベラ・シオラ、クリストファー・ウォーケン、エディ・ファルコほか。

アディクション (1995)のストーリー

ニューヨーク。ある夜、哲学科の大学院生キャスリーン(リリ・テイラー)を謎めいた女(アナベル・シオラ)が呼び止める。女は「やめて」と言ったら許すとささやき、恐怖のあまりなにも言えないキャスリーンの首筋に噛みついた。やがてキャスリーンの身体に変調が。彼女は待ち行く男女を求めてさまよい、自分の血を吸った女と同じ台詞を言っては、何も言えない相手の血をむさぼる。恋人でもある大学の講師(エディ・ファルコ)は彼女の変化が理解できずに戸惑う。彼女は彼の血も吸う。ある晩キャスリーンが声をかけた相手(クリストファー・ウォーケン)は彼女より余程年季の入った吸血鬼で、彼女は逆に血を吸われ、吸血鬼としての生き方について説教される。一時スランプになっていた彼女の博士論文は突然好調になり、口頭諮問も自信満々で、最高の成績で博士号を取得する。彼女は教授や友人たちを自宅に呼んで謝恩パーティーを開く。彼女の号令とともにパーティーの紛れ込んだ吸血鬼たちたちが招待客に襲いかかる。血の饗宴のあと、キャスリーンは血まみれのまま町を彷徨い、倒れる。病院で神父に告悔したあと、彼女は聖体を拝受する。吸血鬼である彼女は聖餅の力をで死ぬ。墓地。キャスリーンの墓に彼女は花を捧げ、去った。

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